05 株式会社電通、株式会社二番工房

デジタルテクノロジーでエンターテインメントを!
遊び心のあるアイディアから生まれた「にんじゃWINDOW」

電通・二番工房・フューチュレックの三社による合同チームにより開発された、電車の窓を活用し、移動時間をエンターテインメントにする新サービス「にんじゃWINDOW」
特許も取得した「にんじゃWINDOW」の開発について、株式会社電通の柴田さんと弊社プロデューサー武田にお話しを伺いました。(以下、敬称略)

左から、弊社プロデューサー武田、電通 柴田氏

1.子どもの頃に見た「あの空想」を実現したい!

「にんじゃWINDOW」を作ろうと思われたきっかけを教えてください。

柴田

「にんじゃWINDOW」は、移動する電車などの窓にスマートフォンをかざすと、窓の外にうさぎ忍者が出現して、電車と一緒に走るコンテンツです。うさぎ忍者は、ビルとビルを飛びながら移動したり、海沿いの道を電車と競争したり、車窓を見ているだけで楽しくなります。
「にんじゃWINDOW」を思いついたのは、妻と子どもを連れて、新幹線で移動していたときです。東京から大阪まで2時間30分。大人には何でもない時間でも、子どもにとっては、じっと座り続けられる時間ではないですよね。電車移動の最中に、子どもが楽しんでくれるものがあれば助かるなと。「窓の外を忍者が走っていたら面白いかも!」と思いついたんです。
制作については、楽しんで一緒に仕事をしてくれて、システムにも強い人って誰かいないかなと、仕事仲間に相談したところ、ぴったりの人がいるよと、フューチュレックの武田さんを紹介してもらいました。

2.特許も取得!フューチュレックの技術力

開発で一番大変だったところはどこでしょうか?

武田

「にんじゃWINDOW」は流れる景色を二値化(白と黒のバイナリー画像)して、その稜線上に、キャラクターを走らせています。キャラクターを走らせる背景の定義付けが大変でした。
柴田さんがやりたかったことは、とてもシンプルで「移動する電車の窓外を、本当に一緒に走っているかのように忍者を走らせたい」ということです。忍者が走るアニメーションをARで画面にリアルタイムに表示させることは簡単ですが、忍者が移動する景色にあわせて、橋の欄干の上を走ったり、ビルとビルの上を飛んだりしないと面白くない。
そのためには、車窓から見える景色のバリエーションをできるだけ多く集めて、あらゆるパターンを検証する必要がありました。電車に乗ったり、自動車で首都高を何周もグルグルと走ったりしながら検証を続けました。
エンジニアたちと一緒に、モニターに映る景色を見ながら、どう忍者を走らせようかとか、ランドマークはこう見えたら面白いよね。とか、ディスカッションしたりして大変でしたけど、一番面白かったです。
普通のARでは、すでに確立された技術なので特許を取るのは難しいですが、そこに付加価値を付けることで、特許を取得できたのではと思っています。

柴田

なんか今日改めて感心しちゃいました。細かい技術的なことは多少は聞いていましたが、僕にはそんな裏の苦労は言わずに「こんなのできましたよ。」と、みせてくれる。白鳥みたいに優雅だけど、水面下では足がめっちゃ動いているみたいな(笑。
いや、ほんとプロだなと思いました。

お読みいただきありがとうございます。
こちらに掲載しているものは、一部抜粋した記事となります。
全文は、弊社noteにて公開中です。
弊社noteは https://note.com/futurek_inc 
にんじゃWINDOW X アカウントは https://twitter.com/USAGI_NINJA_JP